A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「うわっっ!! 婆さん!?」


 驚いた彩が、尻餅をついた。


「何だよ、驚かすのが趣味か!?」


 腰をさすりながら、彩は老婆に文句を言った。
 すると老婆は、また無表情のままくいっとアゴを振った。


「もしかしたら、お風呂に案内してくれるのかも」
「普通に案内しろよ・・・」


 そう言いながらも、2人は風呂の準備をして、老婆に付いていく。
 朝ご飯を食べた方とは反対側に進んでいくと、微かに硫黄の匂いがした。


「もしかして、温泉?」


 期待感たっぷりに彩が聞くと、老婆はこくりと頷いた。
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