A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「だってあの婆さん、うちらの世話役だから、何か用事がある時に出て来るんだろ? それなら、用事がある時にこっちから呼んだら、驚かないで済むじゃんか」


 まぁ、彩は何回もびっくりさせられているから、そう思うのもムリはない。
 美樹は笑って。


「名案だと思うけど・・・名前、ないのかな? あのお婆さん」
「聞いてもきっと喋らないよ。まぁ、本名じゃなくても、ニックネーム的な?」
「何よそれ・・・」


 いいんだよ、と言いながら、彩は老婆のニックネームを考え始めた。


「ウメさんとか、トメさん・・・それじゃ平凡過ぎるし・・・」
「古くない?」


 美樹は少しだけ、彩の名付けのセンスを疑っている。
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