A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「うん。実際に体感したことはないけど・・・心当たりならあるよ」


 静かに、悠は言う。
 会話の間、悠も諒も彩も、誰も視線を合わせようとはしなかった。


「話には、聞いたことある。俺達なんかには想像も出来ないくらいの長い間、眠っていた存在・・・それは、あの方にとっては、瞬きするくらいのほんの一瞬だとも言う・・・」
「・・・・・・」


 彩は黙って身動きひとつせずに聞いている。


「こっちの世界の言葉で言えば、神様か悪魔か・・・そんなところかな」


 さっきから、嫌な予感しかしない。
 彩のこんな予感は、殆どと言っていい程、よく当たる。
 何千年も、もしかしたら何臆年も眠っていた存在。いや、もしかしたらそんな時間という人間の定義すら超越した存在。
 そんなの、尋常じゃない。
 だが一応、聞いてみる。
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