A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「そこから導き出される答えは何だ?」
「え? えーと・・・」
「答え。俺が今、美樹を押さえているから」


 答えを言われても、彩にはピンとこない。


「考える前に手伝え、小娘」


 かんざしを持ったおトキさんが、眠っている美樹のそばで彩を呼んだ。
 彩は男を軽く睨み付けて、美樹のそばに移動する。


「美樹・・・」


 今はただ眠っているだけに見える美樹に、おトキさんはかんざしを握らせた。


「美樹よ・・・ここはな、お前の母親が好んでいた地じゃ・・・ほれ、このかんざしが、母親が幼少の頃につけていたかんざしじゃ」


 おトキさんは、美樹に話し掛ける。
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