A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「あたしも美樹のお母さんに会ったよ。かなりやんちゃだったけど・・・美樹、あんたにそっくりだった」


 かんざしを握ったままの美樹の手を握りながら、彩も言う。
 その後ろで、男が少しだけ顔をしかめながら、足を踏ん張った。
 その時、すうっと空気が変わる。


「・・・彩?」


 美樹が、うっすらと目を開けた。


「美樹!」


 彩は美樹に抱き付く。
 おトキさんは、ほっと胸を撫で下ろした。


「全く・・・こんな厄介事はほんに久しぶりじゃ」


 美樹は、ゆっくりと起き上がった。
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