A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「美樹のお母さんさ、やんちゃで頭が良かったよ。美樹そっくり」
「やんちゃは彩でしょ」


 美樹は笑う。


「最後にね、美樹を頼む、って言われたよ」


 優しい口調で、彩は言った。


「いいお母さんだね」
「うん、とっても優しかった」


 美樹はそう言って、かんざしを胸に抱きしめた。


「つか、誰なんだよアイツ」


 思い出したように、彩は憮然として言った。
 美樹は苦笑する。


「さぁ・・・でも、助けてくれたのは確かだわ」
「敵じゃないってのは分かったけどさ。どうよ、あの態度」


 なぁんか癪に障るんだよねぇ、と、彩は呟いて。
 ふと、襖の方に視線を送る。
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