A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「休憩なし、か」


 少し勝ち気な笑みを浮かべた。
 こっちの世界に戻って来た事で、能力は既に復活している。


「美樹が帰ってきたから、新手は来ないだろうけどな」
「だよね」


 久しぶりに思い切り運動するか、と、彩は肩を回しながら店を出て行った。
 その後に、諒も続く。


「後で土産話、ゆっくり聞かせてね? じゃあ、行ってきます」
「分かったわ、悠くん。行ってらっしゃい」


 店を出て行く悠を、美樹は見送って。
 まだ、桜貝を握り締めたままなのに気が付いた。


「わたしは大丈夫だよ、母さん。みんなが一緒にいてくれるから・・・」


 桜貝を胸にそっと当てて、美樹は呟いた。
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