A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 店の中をよく見渡すと、彩の方を遠巻きに熱い眼差しで見ている女子高生が何人かいる。
 少しだけ身の危険を感じて、彩は身震いした。


「大丈夫。あたしが彩姉のそばにいれば、あの子たちも近寄って来れないから」


 胸を張ってそう言う友香。
 どうやら友香は、学校ではそれなりにハクがあるらしい。


「良かったじゃない、彩」
「あんたも完璧に楽しんでるよな、美樹」


 笑いっぱなしの美樹を、彩は軽く睨む。
 そして、営業再開一日目が慌ただしく過ぎた。


「つっ・・・疲れた・・・」


 営業が終わりリビングに戻った途端、諒がパタリとテーブルに突っ伏した。
 その横で、悠もぐったりとソファにもたれかかって。
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