A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「明日の土曜日だって。楽しみだね♪」


 あ、ビール飲む? と、美樹は冷蔵庫から缶ビールを取り出して。
 半ばなし崩しに、恒例の宴会が始まる。
 悠はふと窓の外に視線を向けるが、今日はアヤカシの気配は感じられない。
 これは美樹には言ってないが、おトキさんの所から帰ってきたその日の夜から、新しいアヤカシは現れていない。
 ただ、外泊したその日に溢れるようにこっちに現れた低級なアヤカシを全て退治するのに二晩かかったが。
 昨夜でそれも終わり、今晩は打って変わって静かな夜だった。


「静かだな、今夜は」


 ペンダントを見ながら盛り上がっている彩と美樹を横目に、諒は言った。
 悠はそうだねと頷いて、ビールを一口飲んだ。
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