A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】




 飲むだけ飲んで、明日の学園祭の為にみんなは早めに切り上げて自室に戻る。
 彩だけは缶ビールを片手に屋根に上がり、1人で佇んでいた。
 少し寒かったものの、夜空は晴れていて、月明かりだけで目の前に広がる海の景色がよく見えた。


「だぁから、わざわざ気配消して来るなって言ってるだろ、諒」


 振り返りもせずに、彩はそう言ってタバコを灰皿代わりの空き缶に押し込んだ。


「・・・よく分かったな」


 少し驚いたようにそう言って、諒は彩の隣に座った。
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