A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「何があった?」
「ちょっとね」


 まぁ無事だったんだし、今更わざわざ心配かけるまでもないので、彩は適当に言葉を濁した。
 それでも諒は、大丈夫だったのか? と、聞いてくる。
 彩は笑って。


「大丈夫じゃなかったら今頃ここにいないよ。それよりも、諒だって大丈夫なのかよ、たった1日でちゃんと体力回復したのか?」
「あぁ、心配すんな」


 ならいいけど、と、彩は残っていたビールを飲み干した。


「なぁ諒、向こうに帰ったらどんな事してるの?」
「何だよ急に?」
「美樹に聞かれたんだよ。そう言えば今まで一度も聞いたこともなかったなって思ってさ」
「どんな事って言われてもな・・・」


 諒は困ったように、後ろ頭をポリポリと掻いて。
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