A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「まぁ、暫くは今夜みたいな低級なアヤカシも影響を受けて、大量に出て来るだろうね」
「問題は、美樹か・・・」
「うん。触発されなきゃいいんだけど」


 気が付くと、空が白みはじめてきていた。
 微かに鳥のさえずりも聞こえてくる。
 こんな風に静かな時間が、悠も諒も好きだった。
 本当に、この世界はいい。
 自然も生き物たちも。
 健気に、そして、底知れぬ力強さを持っていて。
 反対に、脆くて弱い部分もあるけれど。
 2人にはそれが、たまらなく愛おしく感じられた。
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