A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「実はね、わたしも高校は女子校だったのよ。懐かしいわ」
早く校内を回ろうと、美樹は歩き出す。
「どうなっても知らないからな、悠」
「ここまできたらいい加減覚悟決めた方がいいよ、彩」
そう言って悠は、美樹を追い掛けた。
だが校舎の玄関まで辿り着かないうちに、あっという間に4人の周りに人だかりが出来る。
「きゃー、悠さん!」
「来てくれたんですね!」
まるで有名人だ。
ここぞとばかりに、携帯で一緒に写真を撮ってくれとか、校舎を案内するとか、大変な騒ぎになってしまっている。
「ほぉら・・・言わんこっちゃない・・・」
女の子たちに揉みくちゃにされながら、彩はげっそりした顔で言った。