A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「諒・・・何だか殺気を感じるんだけど、あたし」
「奇遇だな。俺も今、そう思ってたとこだ」


 歩きながら、こんな会話をしている。
 やっと校舎に入り、彩と諒それぞれのファンクラブをぞろぞろと後ろに引き連れながら。
 この殺気というのは当然、アヤカシが放つものとは違うが。


「何で俺にまで殺気向けてるんだ、あの子たち・・・」
「・・・あんまり深く考えない方がいいと思う」


 彩は、怖くて後ろを振り向く事ができない。


「やっぱり悠たちみたいに、こっちも別行動したほうがいいかな?」
「あれは美樹が一方的に女の子たちを悠に押し付けたんだよ。見てなかったのか?」


 確かに。
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