A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 ――・・・いつの間に、こんな気持ちになっていたんだろう。
 人間と――特に、彩や美樹と――関わる時間が長ければ長くなる程、愛おしさは増していく。
 だが、アヤカシにはそんな人間を翻弄する存在がいるという事も、紛れもない事実だった。
 全部が全部そうではないが・・・こんな健気な人間達を脅かす存在。
 それが、アヤカシだった。
 人間達のこの世界と大昔から密接に関わっていながらも、決して相容れない存在のアヤカシ。
 人間達から見れば、アヤカシは超常的な能力を発揮する。
 本来、人間達にもそんな能力は備わっている筈なのだが、肉体という枷に縛られて、なかなかその能力を発揮する事は出来ない。
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