A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 あれじゃあ、美樹は楽しみにしていた学園祭をゆっくり見学する事ができない。
 さすが美樹、と彩は感心した。


「俺達が離れたところで、団体が2つに別れるだけだ。俺1人であの子たちを相手に出来ると思うか?」


 すがるようにそう言う諒に、彩はため息をついた。
 確かに、ここで1人にしたら、諒が大変な事になりそうだ。


「はいはい・・・分かりました」


 それでもしばらく、2人して各教室を見て回ったりしていたのだが。


「もうダメ・・・耐えられない・・・」
「いいか、彩。逃げようなんて思うなよ?」


 諒の先制に、彩はぎくぅっと固まった。
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