A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「まさか、家に帰ったりしてないよね・・・」


 そう呟いたとき、彩の背中に激痛が走った。
 何が起こったのか分からないまま、彩はその場に倒れる。


「なんかさぁー、結界が中途半端で良かったよねー。結界の気配を悟られずに、仲間の気配も探れなくなるなんてさー」


 気を失っている彩のそばに立ち、この学校の制服を着た女の子が言った。


「まぁな。しっかし、気が緩みすぎなんじゃねぇの? 俺が攻撃する気配も感じないなんてさぁ」


 その女の子に寄り添うようにして立ち、同い年くらいの男の子が呆れたように言う。
 黒い細身のジーンズに、同じく黒いTシャツ。そして黒いキャップを被っている。
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