A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 帽子とTシャツには、ワンポイントでシルバーのラメが入っていた。
 女の子は、きゃははと笑って。


「それはさぁー、あんたの攻撃力が強いからだよー。自分でも分かってないなんてー、おかしいー!」
「あ、そっか。そういうのもアリ?」


 それよりもー、と、女の子は彩の脇腹をつま先でつついて。


「早くこの人拘束しないとー、もし目覚めちゃったらタイヘンな事になっちゃうよー?」
「そうだな、手伝い頼むよ!」


 2人は彩を抱えると教室の中に入っていった。
 黒い暗幕で覆われたその部屋はお化け屋敷になっていて、中はまるで闇が無限に広がる空間のように真っ暗だった。
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