A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】

(気のせいか)


　少しだけ首を傾げて、悠はまた女の子たちに案内されて、校舎を歩いている。
　廊下の窓から中庭を見ると、特設ステージでダンスの発表が行われていた。
　観客もたくさんいて、楽しそうだ。


「ねぇ、中庭で何かしてるの？」
「はい、時間帯で色んな催しをしてるんですよ」


　女の子の１人が、そう答えてくれる。


「見てみたいな～・・・」


　ポツリと呟くと、あっという間に女の子たちに両手を掴まれた。


「じゃあ中庭に案内しますよ、悠さん！」


　お願いするよ、と、悠は苦笑しながら女の子たちに引っ張られて歩き出した。