A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 この学校は地域でも有名なマンモス校で、校舎も敷地面積もかなり広いが、気配を探るのに空間の広さは関係なかった。
 それなのに、このジャケットを着ていても、美樹の気配が感じられない。
 それどころか、彩と悠の気配も。
 この事実から導き出される答えは1つだった。


「何かが、起こってるって事か」


 そう呟いて、諒は考えを巡らせる。
 この異様な状況の根本を断ち切るのが先か、みんなと合流するのが先か。
 だがやはり、ここは後者が先だと判断した。
 こんな状況になるまで気付かないという事自体が異常なのだ。
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