A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「そんな事言ったってわたし、自分の力をコントロール出来ないの!」


 美樹が必死に訴えるが、男はまた、口唇の端を吊り上げるようにして笑った。


「我をたぶらかそうと思っても無駄だ」
「嘘じゃないわ、本当なのよ!」
「では何故、空間を閉ざしている?」


 逆にそう聞かれて、美樹は言葉に詰まった。
 男は続ける。


「まぁ、我等が奴らを抹消するまで、まだ時間はある。それまでに道を開くがいい」


 男はそう言って腕組みをすると屋上の鉄柵にもたれかかり、目を閉じた。
 美樹を拘束すると言いながら野放し状態なのは、この男に自信があるからだ。
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