A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 悠と諒も、もうこいつらの罠にはまっているのか。
 だが美樹も、どうにも動く事が出来ない。
 生徒達全員と悠と諒、そして彩を人質に取られているようなものだ。
 それなら、この男の要求を素直に受けいれた方がいい。


「あなたの言う事なら聞くって言ってるでしょ。何処にでも連れて行ってよ」
「ならば、早く道を開けろ」
「だから、どうすればいいのか分からないのよ!」


 せめて危害が及ぶ前に、生徒達だけでもこの学校から離れられないだろうか。
 美樹は、ペンダントに触れて目を閉じる。



☆  ☆  ☆



 中庭のステージ前。
 ダンスの余興は終わり、次の余興の準備時間だった。
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