A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「お前・・・本当に彩に似てきたよな、その性格」


 コーヒーカップをキッチンで洗いながら、悠は苦笑する。
 そうか? と、首を傾げて、諒は立ち上がると、リビングを出て自分の部屋に行った。
 綺麗にカップを拭いてから棚に戻し、悠はすっかり夜が明けたテラス戸から見える景色を眺める。
 今夜の出来事が、どうかいい方向に向いてくれればいいのだが。
 いくらアヤカシでも、未来は見通せない。
 こればかりは、祈るしかなかった――。
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