A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 もうこの2人を振り解く事もできない。
 この学校に来た時点で、自分達はもう既に罠にハマっていたのだ。
 巧妙すぎる結界。
 悠ですら気付かない程微弱な結界だが、その網目は細かくて、力を削がれた今となっては美樹はおろか、諒や彩の気配すら感じられない。
 だがこの結界はここにいる2人が作り出すものではなく、それを考えたらこの2人以外にも、昼間から実体化していられるアヤカシがいるのは間違いなかった。
 罠にかかっているとしても、諒と彩はまだ対処のしようがあるが・・・美樹が心配だ。
 悠は、美樹を1人にしてしまった事を後悔した。
 だが今は、美樹の力によってアヤカシはこっちに来る事はできない筈だ。
 心当たりがあるとしたら、美樹がいなかったあの夜。
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