A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 心配していた事が、現実となった。
 だがそれも、覚悟の上だ。
 あの時は、どんな事態に陥ろうとも、美樹と彩の身の安全が最優先だった。


「で、俺はどうすればいいのかな?」


 試しに、悠は聞いてみる。
 両腕の女の子たちは、無邪気に笑いながら言った。


「このまま我に吸い尽くされて消えるがいい」
「そっか・・・だけど、はいそうですかって素直に従える要求ではないね」


 だが2人に拘束されている限り、どんどん力を奪われてしまう。
 このままじゃいつか、実体化してすらいられなくなるだろう。
 どうにもならないこの状況を打開する策を考えながら、悠は目を伏せる。
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