A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「何なのよあんた達、ファンクラブ規約で独占禁止ってあるでしょ! どうして堂々と違反してるのよ!」


 ビシッと人差し指を突き付けて、友香は言った。
 両腕の女の子たちは俯いたまま、悠の腕を掴んでいるその手に力を込めた。
 悠は焦る。
 友香を始め、ここにいる女子高生たちも、この事態を知らない。


「大丈夫だよ友香ちゃん、何だか凄く気に入られちゃったみたいで」
「良くないよ悠さん、これは悠さんだけの問題じゃないの。ファンクラブ存続に関わる重要な事なのよ!」


 ピクリと女の子が動き、上目遣いに友香を睨み付けた。
 既に人間とは思えない禍々しい気が、この2人の身体から溢れている。


「え・・・!?」


 それをを見て、友香は驚いたように口元に手を当てた。
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