A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「悠さん・・・!」
「しっ、騒がないで、友香ちゃん」


 ようやく事態を把握した友香に向かって、悠は静かに言った。


「これって・・・まさか」
「タチの悪いヒルに吸い付かれてるんだ。この子たち、今も俺の力を吸収してる。だから最悪の事態にならないように、大人しくしていてくれるかな」


 椅子に座り直すと、悠は苦笑した。
 友香は黙ったまま、何度も頷く。
 ふうっとため息をついて、悠は少し、天を仰ぐ。
 今ここでこのアヤカシに暴れられたら、全員を守る自信が、悠にはなかった。



☆  ☆  ☆



 諒は講堂に移動していた。
 悠と美樹を探すよりも先に、明らかに人間ではない者に遭遇したからだ。
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