A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「やだー、あんな物騒なもの出してるー」
「お前の結界の中であんなもん出せるなんて、絶対に俺達よりも格上だなっ!」


 2人は顔を見合わせて、こんな会話をしている。
 諒は黙って、2人を睨み付けた。


「やだ、怖いー! イケメンなのにー」
「そんなに睨んだら、あの人間がどうなるか分かってるのかねぇ?」


 それを聞いて、諒の光剣がピクリと動いた。


「あの人間?」
「髪の短い女だよー。人間のくせに能力者でさー。この人の衝撃波でぇー、一撃だったけどねっ!」


 彩の事か。
 諒は体制を低くしたまま、眉をひそめた。
 男の子は照れ臭そうに笑って。
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