A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「じゃあー、遠慮なくイクよっ!」


 女の子が言った途端、諒の身体が宙に浮いた。
 結界の繊細な糸が、諒の身体に巻き付いて身動きが取れなくなる。
 途端に、衝撃波が諒の身体を直撃した。


「・・・っ」


 諒は呻く。


「あははははっ! 簡単にやられてくれて、良かったねぇー!」
「まだ油断すんなよ。完璧に消してやるからなっ!」


 受け身も取れずに、諒は立て続けに攻撃を受け続けた。
 ・・・少なくとも、この間だけは。
 彩にはこれ以上、危害は加えられない。
 後は自分の気力次第でどれだけ時間を稼げるか。
 攻撃に耐えながら、諒はそんな事を考えていた。
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