A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
☆  ☆  ☆



「さて。もう時間が押し迫って来たようだな」


 おもむろに目を開けて、スーツの男は言った。
 そして、ゆっくりと美樹の方を振り返る。


「そろそろ道を開く準備は出来たか?」
「だから、さっきから何回も言ってるわ! わたしは自分の力をコントロール出来ないって!」
「ほう・・・ここにいる人間など、どうなってもいいと?」
「違う!」


 目に涙をいっぱい溜めて、美樹は叫ぶ。
 どうして。
 どうしてこんな時にまで、この能力は自分の思い通りにならないのだろう。
 悠も諒も彩も。
 生徒たちも、みんなの命が危ないのに。
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