A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「けど・・・どうすりゃいいんだよ」


 真っ暗闇。
 結界の中。
 しかも、背中の痛みはどんどん増していく。
 半ば途方に暮れていると、遠くから声が聞こえてきた。
 彩は耳をそばだてる。


「彩姉さーん! 彩姉ー!!」


 まさかと思ったが、友香の声だ。
 そうか、と、彩は納得する。
 この学校全体に結界が張られていたとしたてもそれはごく弱いもので、会話に支障はなかった。
 それと同じヤツがこの結界を作ったとすれば 、こっちの声も支障なく外に聞こえる筈だ。


「友香! 友香ー!!」


 声の限り、彩は叫ぶ。
 そのたびに、背中に激痛が走った。
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