A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「結界の解き方は・・・」


 防御壁を作りながら、彩は目を細めて集中した。
 下手に時間をかければ、これを作った本人に感知される可能性も大きい。


「一番弱い一点を、ゆっくりと解く」


 これだけ繊細な作りの結界でも。
 こちとら、細かい作業は得意なのだ。
 後はただ、見極めるだけ・・・。



☆  ☆  ☆



 そして屋上。
 嘲笑うかのように、男は美樹を見上げていた。


「何をしている?」


 美樹は、鉄柵の上によじ登っている。


「来ないでよ。じゃないと、飛び降りるから」
「肉体の枷を外すか。それも良かろう」


 表情を変えずに、男は言った。
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