A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「えぇ、そうよ。命に代えても守りたい。本気でそう思える人に出会えて、心から良かったって思ってる・・・そんな気持ちが分からないなんて、本当に哀れね」
「黙れ!!」


 男は美樹を押さえ付ける手に力を込めた。


「貴様如きに哀れみなど・・・!!」


 あまりの苦しさに、美樹の意識が遠のく。
 次の瞬間。


「貴様? 誰に向かって口を聞いている?」


 間違いなく美樹の口から出たその言葉を聞いて、男は目を見開いた。
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