A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「友達?」
「うん。大事な友達。何処に行っちゃったのかと思って探してたんだけど、やっと見つけてさ。彼女、こっちは大丈夫だから、悠さんは自分で何とかしろって」
「そうか・・・ありがと、友香ちゃん」


 少しだけ笑顔を見せて、悠は言った。
 友香の大事な友達というのは彩の事だと、すぐに分かった。
 友香は彩を見つけたのだ。
 彩は無事だ。
 そして、大丈夫だと言っている。
 まぁ、彩が自ら大丈夫などという時は、何か状況が良くない時だと決まっているのだが。
 悠は苦笑して。


「彼女がね、後は悠さんの言うこと聞けって」
「分かった」


 悠は少しだけ考えを巡らせる。
 そして友香に笑顔を向けた。
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