A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「お前らみたいな格下に、俺がやられる訳がないんでね」


 程なく、友香のバンドのライブが始まった。
 元気な友香らしく、ロック調の音楽で、友香はエレキギターを弾きながら歌っている。
 そのパワフルな歌声に、観客席の女の子達は盛り上がっていた。


「そろそろだね」


 演奏が最高潮に盛り上がった時、悠はニヤリと笑いながら呟いた。
 同じタイミングで、校舎三階の窓から彩が自分の放った衝撃波と共に飛び降りて来る。
 実体化を解いた悠は、彩の衝撃波が届く寸前まで、今まで自分を拘束していたアヤカシを逆に押さえつけていた。
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