A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 そして攻撃が届く瞬間に、自分の身を防御壁で守る。
 悠の力を吸い取っていたアヤカシ達は、彩の衝撃波に、跡形もなく消えた。
 会場にいた生徒たちは、彩のいきなりのスタントアトラクションに、大盛り上がりだった。


「大丈夫か、悠!」


 大音響の中、彩は悠の目の前に着地した。
 そして、実体化を解いたままの悠を見つめて、心配そうな視線を投げかけてくる。


「・・・悠? まさか」
「これしきで消えたりしないよ。それよりも、今の攻撃が俺に当たったらどうする気だったんだ?」


 思ったよりもしっかりとしている悠に、彩は安心したようだった。
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