A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「悠! 美樹は!?」
「おはよう彩、どうしたの、そんなに慌てて?」


 リビングのソファに座り、お気に入りのマグカップでコーヒーを飲みながら、美樹はきょとんとして彩を見上げた。


「あ、美樹・・・あのさ、その・・・大丈夫・・・?」


 明らかにしどろもどろでそう聞く彩。
 美樹の後ろで、悠が必死で首を横に振っている。


「熱は完璧に下がったわ。看病してくれたのよね、ありがと、彩」
「あっ・・・そ、そう、そりゃ良かった良かった」


 ギクシャクと床に座り込む彩に、美樹は首を傾げながらコーヒーを煎れる。


「彩こそ大丈夫? あまり寝てないんじゃないの?」
「あたしは平気だよ、うん」


 そう言いつつも、彩の目は充血している。
 美樹は苦笑して。
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