A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 そう言いながら、彩は手のひらに気を集中させた。
 あまりの気迫に、2人はピクリと身体を震わせた。
 だが構わずに、彩は衝撃波を放つ。


「ヒッ・・・!」


 お互いにしがみつき、身を縮める2人。
 だが衝撃波はそんな2人の頭上すれすれを通り過ぎ、諒を拘束していた結界を破壊した。
 さっきのように解くのではなく、力付くで。
 拘束から解かれた諒は、ドサリと床に倒れた。


「ったく・・・こっちは着地する体力も残ってねぇってのに」


 腰をさすりながら、解放された諒はやっとの事で立ち上がる。
 彩は、2人から視線を外さずに諒に声を掛けた。
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