A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 いや、爆発というよりは凄まじい“気”の暴走といった方がいいのかも知れない。
 その証拠に、火山の噴火のように、未だに暴発を繰り返している。
 その中心にいたのは。


「美樹ちゃん!」


 悠が叫ぶと、美樹はゆっくりこっちを振り向 いた。


「悠くん・・・」


 屋上には、美樹しかいない。
 暴発が起きる直前まで感じていたアヤカシの気配は、一瞬にして消え去っていた。
 力なく垂れ下がった美樹の両手は、ここからでも分かるくらいに震えている。
 ようやく実体を取り戻した悠は、額に手をかざしながら美樹に近付く。
 相当足に力を入れないと、前に進む事すら出来なかった。
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