A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「美樹ちゃん・・・!」


 それでもようやく美樹に手が届く距離まで辿り着き、悠はその身体を抱き締めた。


「悠くん・・・わたし・・・」


 しっかり支えていないと、美樹は今にも崩れてしまいそうだった。
 悠は歯を食いしばり、その両腕に力を込める。


「大丈夫。俺がついてる」


 屋上に上がる直前、悠は見た。
 美樹を屋上のコンクリートに押し倒しているアヤカシ。
 そして次の瞬間、美樹の身体から膨大なエネルギーが爆発した。


「悠くん・・・怖い・・・怖いよ・・・」


 悠に抱き締められながら、美樹はうわ言のように繰り返す。
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