A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ゆっ・・・悠くん・・・?」


 口唇を離し、美樹は真っ赤になりながら悠を見つめる。
 舞い上がった美樹の髪の毛がふわりと元に戻る頃には、力の暴走はいつの間にか収まっていた。
 悠は優しい笑顔で、美樹を見つめ返している。


「美樹!」


 彩と諒が、屋上に上がってくる。
 そして辺りを見回して。


「美樹・・・大丈夫、だな?」


 彩が聞いた。


「あぁ、大丈夫。もう・・・大丈夫だよ」


 美樹の身体を支えたまま、悠が代わりに答えた。
 そっか、と、彩はその場にへたり込む。
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