A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「悠。これ運んでおくからな」


 意識が朦朧としている彩を抱えて、諒は家の中に入っていく。
 悠はため息をついて。


「だから言ったのに・・・彩の怪我、癒やしてくるね」
「うん・・・」


 悠が家の中に入っていくのを見送って、美樹はカウンターの中に移動するとコーヒーを煎れ始めた。
 程なくして、諒が店に戻ってくる。
 丁度コーヒーが沸いて、美樹はポットを持ち上げながら言った。


「コーヒー飲むよね、諒くん」
「あぁ」


 カップにコーヒーを注ぎながら、美樹は諒に話し掛ける。


「彩・・・大丈夫?」
「大丈夫だろ。悠が癒やしてる」


 美樹は、クスッと笑った。
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