A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「彩も食べるだろ? 今持ってくるから」
「ありがと、悠。つか・・・集中したってあたし、気配とか探るの苦手だし・・・」


 半分むくれている彩。


「苦手とか、そういう問題じゃないんだけどね」


 キッチンで彩の分のハムエッグを皿に盛り付けながら、悠はため息混じりに言った。
 昨日の続きなら聞きたくないね、と、耳を塞ぐ彩。


「ホントに・・・怪我しないでよ?」


 美樹が心配そうに、彩を見つめた。


「だぁいじょ~ぶだよ、美樹。あたしには野生の勘ってもんがあるんだから」
「何の自慢だよ」


 美樹が煎れたコーヒーを飲みながら、諒が呆れたように言う。


「わたしも、何か手伝える事が出来たらいいのに」
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