A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「彩は彩なりに、悠くんの事を心配してるのよ。悠くんだって大変な状態なのに、また余計な力を使わせちゃうから」
「見くびってもらっちゃ困るんだよね。いくら力を吸い取られたって、あんな格下相手に俺が消される訳がないのに」


 そうごちる悠に、美樹は笑いながらコーヒーを煎れた。


「彩は?」
「今やっと眠ったよ」


 諒の問い掛けに、悠はコーヒーを一口飲みながら答える。


「ね、諒くん。この会話も会った時と同じね」
「あぁ、そうだな」


 2人のその会話の意味がすぐに分かったらしく、悠も笑う。


「俺達が最初に会った時の事?」
「そうよ。同じシチュエーションだねって、諒くんと言ってたところ」


 そう言われればそうだね、と、悠は笑う。
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