A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「じゃ、俺は少し、彩見てくる」


 そう言うと諒は、立ち上がった。


「守りたいヤツがいるから、俺は戦える。だから、恐怖にも打ち勝てるんだよな」
「諒くん・・・」
「そんな風に思えて、俺は良かったって思ってる」


 それだけ言うと、諒は家の中に入っていった。


「どんな話をしてたの、美樹ちゃん?」


 そんな諒を見送ってから、悠は美樹を見上げてこう聞いてきた。


「うん、いっぱい慰めてくれようとしてるのよ、諒くんは」
「そっかぁ・・・で、少しは元気になった?」


 うん、と大きく頷く美樹に、悠は苦笑して。
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