A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「どうしてかな・・・俺達にはあるんだ。そう言う感情がね。あのまま放っておいたら、美樹ちゃんまで力にのまれて消えてなくなりそうだった。それだけは俺・・・絶対に嫌だと思ったよ」


 美樹は顔を上げた。
 こっちを見つめる悠の目は、真剣だった。


「これだけは言える。間違いなく家族ごっこでも人間の真似事でもない。俺達がこんな感情を抱いたのは、ごく自然な事なんだ」
「悠くん・・・」


 どうして涙が出てくるだろう。
 そんな事を思いながら、美樹は人差し指で目尻の涙を拭った。


「一緒にいるから、かな」


 そう言って、悠は笑う。
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