A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「何言ってんだ美樹、あんたが本気で動いたら、世界が変わっちゃうかも知れないだろ?」


 言いながら、トーストを頬張る彩。


「それは分かってるんだけど・・・」


 出来ればこのまま、何も起きないのが一番いい。
 人間達の世界も、アヤカシの世界にも。
 だがどうも、昨日の来客者の事が、心の何処かに引っ掛かっている。
 普段と全く変わらない朝。
 こんな時間が、いつまでも続けばいいのに。
 悠と諒、そして彩も、心からそれを願わずにはいられなかった。



☆  ☆  ☆




 皆が朝食を終えてそれぞれ思い思いに過ごそうとしてる頃、庭に続くテラス戸から、友香が顔を出した。
 2ヶ月前の戦いで、ちょっとした心の隙に、アヤカシに入り込まれてしまった女子高生だ。
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