A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
 こんなの、間違っている。
 もし、聞こえるなら。
 今すぐにでも美樹を怒鳴りつけてやりたい。
 もし、手が届くなら。 
 その両肩を掴んで激しく揺さぶってやりたい。
 違うんだよ、美樹――!!
 だが美樹の結界は、彩の力では到底破れそうにもなくて。


「私がお前を手に掛けるのは容易いが・・・そんな気は毛頭ない。この結界がなくてもな」


 言うだけあって、アヤカシからは殺気は感じられなかった。
 それに加え、結界の内側から攻撃できないように、外側からも完璧に遮断されている。
 こちらから自由に動ける悠の結界とは違い、完全に中と外をシャットアウトする空間を、美樹は作っている。
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