A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
③
③
本当に、人間というのは。
どんなに泣き喚いても、時間が経てば少しは落ち着いてくる。
だけど、どれだけ泣いても、涙だけは枯れる事はなくて。
彩はそのまま、屋根に寝転んで星空を見上げていた。
泣いても泣いても、この家に誰も居なくなってしまった現実は変わらない。
そして、あのアヤカシが言った言葉が、頭から離れなかった。
“自分の欲望を満たす為に、自然の摂理を曲げてまで、お前はアヤカシと共にいたいと言うのか?”
“能力をなくし、普通の人間として生きるがいい。それが自然なのだ”
・・・もう、何も分からない。
助けを求める相手も、すがる相手も、もうここにはいないのだ。
本当に、人間というのは。
どんなに泣き喚いても、時間が経てば少しは落ち着いてくる。
だけど、どれだけ泣いても、涙だけは枯れる事はなくて。
彩はそのまま、屋根に寝転んで星空を見上げていた。
泣いても泣いても、この家に誰も居なくなってしまった現実は変わらない。
そして、あのアヤカシが言った言葉が、頭から離れなかった。
“自分の欲望を満たす為に、自然の摂理を曲げてまで、お前はアヤカシと共にいたいと言うのか?”
“能力をなくし、普通の人間として生きるがいい。それが自然なのだ”
・・・もう、何も分からない。
助けを求める相手も、すがる相手も、もうここにはいないのだ。