A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】
「ま、俺は彩にも美樹にも直接会ったことなかったからな。半信半疑だったけど・・・寝顔見た途端、 気が変わったんだよ。あ、もちろん彩も可愛いけどね!」
「何なんだよお前は」


 呆れて言う彩を、男はイタズラっぽい笑顔で見返して。


「彩が彩じゃなかったら、美樹だけ助けてここをぶち壊そうと思ってたんだけど・・・彩も美樹と同じくらい可愛いし、彩はこの場所めちゃくちゃ気に入ってたみたいだからさ。壊すのも止めた」


 彩は男を見つめる。


「やっぱりうちらの事、知ってるんだね」
「知ってるよ。前からね」


 あっさりと肯定する男の答えを聞くと、あーアホらし、と呟いて彩は立ち上がってお尻についた砂を払った。
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